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パリの運転の謎


パリに来てすぐの頃、日本から来たばかりの私がパリ市内を運転していると友人たちに話すと、ある友人は

「え、ほんと!勇気があるね〜!」と。

また、郊外に住んでいる女友達は 「ほんとに凄いわね・・・。私、郊外は運転出来てもパリ市内は絶対にできないわ。」 と、ちょっとした羨望の眼差しで私を見つめていたのを思い出します。

パリのドライバーって、とてもアグレッシブで有名です。 まだ東京に住んでいた頃、長期休暇でパリに来た際に、

彼の運転する車の助手席に乗ることがありましたが、それはそれは何とまあスリリングなこと。 つねにドキドキハラハラ、すぐ5cmくらい横に車が見えて、

「ぶつかる!!」と目をつぶったこともしばしば。 遊園地のアトラクションにでも乗っているような感覚です。 彼は東京でも運転をしていたのですが、 パリでの運転と東京での運転の違いといったら、同じ人とは思えません・・・! ハンドル捌き、左右と前の3つのミラーの使いこなし、 クラクションのならし方、他の運転手へのジェスチャー・・・  パリに来た途端に、全てがパリ流。 日本に住んでいた時に、「あなたが車に求めるものは?」と聞かれたら、きっと “快適性、乗り心地の良さ、ラグジュアリー感”

なんて応えていたと思うのですが、パリに住む今、その質問に応えるとしたら 「移動するための手段、そのための道具」という感じ。。

(こう言う人が、7割くらいいる感覚です。もちろん快適性を求めている人もいるのですが・・・。)

ではなぜ、土地が変わると運転の仕方がこうも変わるのでしょうか・・・??

これは、国民性の違いという一言では片付けられません。

だって、同一人物が、東京からパリに土地を変えただけでその運転の仕方が180度変わるのですから・・・。

この謎に迫るべく、日常の運転生活を振り返って自分なりの分析を進めてみました。

🌸

☞アグレッシブな運転にならざるを得ない! “パリの運転の謎”

さて、この「パリの運転の謎」をサマリーすると、だいたいこんな5点になるかと思っています。 ①右側絶対優先!  ②縦列駐車から体得された絶妙な車幅感!  ③車線がない/急になくなる!  ④生死をかけて運転するバイクたち!  ⑤左折の法則(円状交差点からの由来)! では、ひとつひとつ見ていきたいと思います。

🌸

①右側絶対優先 これはパリで運転する上で、一番重要なルールと言われるもの。 在仏日本大使館のホームページでも、 フランスの交通法規を紹介するページの最上段に、この項目が挙げられています。 日本でも右側優先がありますが、 パリは比較出来ない程、この優先度合いが強力です!! いくら自分が大きな道を走っていても、 右側の小さな道から出てくる車が優先なので(その道に停止線がない場合)、 常に注意しながら運転しなければなりません。 それでも通常は・・・ スピードはやや落とし気味で、でも、 “鋭い目で睨みつけながら” (`・ω・´) こちらの道に入り込んでくるドライバーが7割。 2割強は、停止線がなくても一旦停止し、車の流れを良く見て入り込むドライバー。 そして、私がこれまで約2年半こちらで運転する中で、3回だけなのですが・・・

大きい道を走っている車を振り向きもせず、アクセル踏みっぱなしで飛び出して来るドライバー。(°_°) いずれにしても、 みんなが右側優先を徹底的に理解して運転しており、 自分が右側であると認識すると、 必要十分(時にそれ以上)にアグレッシブになるのが、パリのドライバー。

②縦列駐車から体得された絶妙な車幅感! パリの縦列駐車はとても有名です。 私もこちらに来て、この駐車方法を体得するために、 縦列駐車を説明するウェブを探し出して研究し、頭で理解してから実地訓練を何度か行い・・・ ようやくコツをつかむようになりました。 この縦列駐車をうまくするためには、 自分が乗っている車の車幅をいかに体得するかがとても重要なので、 私も今や、自分の車が自分の手足のように、 前・後ろ・横、どこまでいったら触れるか触れないかの感覚がバッチリ判るほどです。

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さて、これで得た手足のような車幅の感覚が、 実は実際の運転にも大きく影響しているように私は感じています。 次項の③車線がない/急になくなる! でも書きますが、 パリ市内には、車線がないところがあったり、 あってもものすごく幅が狭いところがあるのです。 通常、車線の幅が狭いと、 ぶつからないように・・・とスピードを落とすものですが、 パリのドライバーは、この縦列駐車で得た“卓越された車幅感”を武器に(と私は思っています・・・) 「この程度ならぶつからない」と思うと、 ものすごいスピードのまま、狭い車線を走り続けるのです。 車線がないところではなおさら、どこまででもギリギリまで隣の車に近づき、 少しでも隙あらば入り込む、ということをするのです。 磨きに磨かれた車幅の感覚。 これがパリのドライバーを、ギリギリまでアグレッシブにさせる一つの大きな要因と思っています。

③車線がない/急になくなる! この点は前項でも触れましたが、 今度は車幅ではなく、車線という観点でまとめたいと思います。 大きな広場(コンコルドなど)に代表されるように、車線がないところが多くあるパリ。

こういうところでは、自分が行く道は自分が自由に決められる(決めなければならない)ため、 自分自身の能動的なアクションが必要になります。 大前提のルールはありながら、各々が自由に方向を決めて動くので、 もちろん周りを注意深く見ていないとぶつかるし、前に進むことが出来なくなる事があります。 実はこの、周りを見ながら自分の動きを“判断する”という行為が 日本で運転していた時と比較して、圧倒的に多くなるのが、パリでの運転だと思っています。 日本の、車線が決められていて、

それに沿って車を進ませておけば良いだけ(大げさに言っていますが・・・)の運転と、 パリの、縦横無尽に、

どこから飛びこんでくるかわからない車を避けて・かわして・抜かしながら、 自分の行く道を自分で決めていく運転・・・。 これらが同じものであるはずがありません。

🌸

また、パリでは車線が急になくなるところも多くあります。 実はこれがとても危険で、、、これまで3車線あった道が、いきなり1車線になることがたまにあります。 親切なところは、道路上に車線が合流されるサインがあるのですが、このサインがないところも多くあり、 初めてその道を通る場合には、うかうかしてそのまま進んでいたら、多くの割合で隣の車とぶつかると思います。 よって・・・この“うかうか”運転なんて絶対できないのがパリ。 周りの車同士の状況も把握しながら、前方の道路がどうなっていくかもウォッチしていかないといけない・・・。 こんな、“多くのアンテナが張り巡らされた状態”のドライバーって、いわゆる緊張・興奮状態になっていて、 その時の運転がアグレッシブになるのって、必然的な気がしてきますよね・・・?

④生死をかけて運転するバイクたち! “生死をかけて”なんて、大げさ過ぎると思われるかと思うのですが・・・ バイクの運転を見る度に、こう思わざるを得ません。 だって明らかに ”C’est pas possible!!” な運転なのですから・・・。 日々車を運転している中で、最も気をつけなければいけない存在、それがバイクです。

🌸

パリ市内は車両の量が非常に多いので、朝夕の通勤時には渋滞になることがほとんどです。 日本でも同様ですが、渋滞の際、車では通れない細いスペースをバイクはスイスイ運転できるし、 自転車感覚で駐車できてしまう場所が多くあるため(停めては行けない場所に停めるバイクも多くありますが・・・) パリ市内を走るバイクの量はとても多いのです。 でもこのバイク・・・ ・常にものすごいスピードで走る ・信号待ちの時など、必ず最前列の車の前に出てこようとする ・走っている車の脇をものすごいスピードで、蛇行運転しながら抜き去る というのが日常茶飯事で・・・。本当に、常に気が抜けません。 私がパリでの運転を始める時に、彼から、このバイクの存在には常に気をつけるよう 口を酸っぱくして言われました。 特に車線変更する際には、前と左と右のミラー、全てでバイクが後ろから来ないかを確認し、 さらに最後に目視することも忘れないようにと、釘を刺されました。 そのくらい、いつどこからどんなスピードでやってくるかわかりません。

🌸

そこで、かなり多くの、車を運転するドライバーがやっていることが、“バイクが通る道” を作ること。 例えば2車線あった場合に、車が両端側に寄って運転をして、

真ん中にスペースを空けバイクがそこを通れるようにしているのです。 日本でも、渋滞中にはそんな対応をしている車が多いですが、 ここパリでは、通常の通行中にほぼ全ての車がこれをやっています。 車側からすると、バイクを先に通してあげている親切心が半分。 もう半分(それ以上)は、バイクに自分の車のギリギリを、ものすごいスピードで追い越され、 危ない目に遭わされる事を防ぐため・・・だと思っています。 もしアクシデントが起こってしまったら、不利な立場になってしまうのは車ですから・・・。 こんな ”どうぞお通りなさい” 的な車の対応に便乗して、“そこのけそこのけお馬が通る”的に、 ハザードランプを点滅させながら、勢い良く駆け抜けていくバイクが多くいるように感じています・・・。

⑤左折の法則(円状交差点からの由来)! このポイントは、一番フランスの道路の特徴に沿ったポイントだと思っています。 こちらは右側通行なので、左折が対抗車線を横切る側。 日本であれば右折を思い浮かべて頂きたいのですが、 日本では右折の際、対向車線の右折車両の手前を通り右折しますが、 フランスの左折は、対向車線の左折車両を通り過ぎた向こう側を通り 左折するのです。

※下図参照 出典:在フランス日本国大使館ホームページ

私が理解したのは、フランスにある円状交差点(rond-point)の考え方が根底にあるため、 通常の十字交差点であっても、あくまで真ん中にポールが立っていて、

その周りを円を描くように進むのが、この国のドライバーには自然な動きであるということ。

この形状自体は、慣れてしまえば問題ないのですが、 ここでポイントになるのが、“左折する車の量が多い時” の対応。 2〜3台までであれば、対向車線の左折車の邪魔にはならないのですが、 それ以上になると、彼らの行く道を塞いでしまう事態となります。 これが、パリのドライバーのストレスを産む大きな原因のひとつ・・・!! 自分が進む道を対向車線の車が塞いでいると、それはそれは、ものすごい勢いでクラクションを鳴らし始めます。

そうならないために、自分が他の車の行く道を塞ぐ可能性がある際には、 交差点内に入る手前で停止しておく・・・というのが、

通常日本であれば考えられることですが、これをやると必ずといっていいほど 「なんでもっと前に行かないんだ!」 と、後ろの車から猛烈なクラクションを鳴らされ、その車は自分の車を追い越して、もっと前方へ周り込む・・・ ということが起こります。 もうこれは、構造上の問題としか言いようがない。 だってこんなことが起こるに決まっているつくりなのですから・・・。

私が、なるべくこの摩擦が生じないように取っている行動は、 左折する際の停止線の一番右側(前方側)まで車を進めて停止すること。 そうすることで、自分も後方の車も、対向の左折車を邪魔する可能性を、低くすることができます。 よって、自分より前方の車が、この停止線の一番左側(手前側)で停まっていたとしたら、 自分はそれを追い越すように前方にまわり込むことが多いのです。 最初は、前方の車を追い越すようにまわり込むなんて良くないかな、 と思っていたのですが、全ての状況を考えたらしょうがない。 まわり込まれた車も、大抵がその状況を理解して 私がその車を追い越すような形になっても文句を言いませんが、 一度だけ、この状況で思いっきりクラクションを鳴らされ、 ふと見るとマダムが怒り叫んでいるのが見えたことがありました・・・。 でも、もうこれはしょうがないとしか、言えないですよね。。。

こんな風に、その時々に最良と思う自分のリアクションをしても こんな構造上の問題を前には、どうにもこの摩擦は免れないのだと思っています。 ☞まとめ パリの運転には、構造上どうしても免れない摩擦が生じてしまうことがよくわかりました。

また、特に通勤時の車両の量の多さが原因で、

構造上の問題が、さらに大きな問題として降り掛かってくることもあるように思います。

パリでは引き続き、大気汚染が深刻化していることから

車両の数を減らす対策が断続的に施行されています。

セーヌ川沿いの車専用道路の閉鎖もものすごい勢いで進み、

また、これまでの車両ナンバー奇数偶数による車両規制の方法も、

一台一台に徹底したランク付けをした規制へと変わりつつあるようです。

この、パリの大気汚染と絡めた車事情についても、別の記事で綴っていけたらと思います。

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